『頭痛』でお悩みの方に

一言で『頭痛』といっても、クモ膜下出血、脳出血、脳腫瘍、髄膜炎、脳炎などの病気に原因となって生じる『二次性の頭痛とそういった原因となる病気がなく、命に関わることはありませんが日常生活に支障をきたす慢性化した頭痛を『一次性頭痛とされています。

一次性頭痛は、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、頭痛薬の使用過多による頭痛などがあります。ここでは中でも発生頻度の高い片頭痛と緊張型頭痛についてご説明します。

『片頭痛』は、睡眠不足、天気の変化、光、音、におい、アルコールなどの何らかの刺激が脳血管に分布する三叉神経を刺激することにより、血管を拡張したり、炎症を起こしたりして、血管の拍動を痛みとして感じるようになると考えられております。症状の特徴は片側が多く、脈打つような痛み、じっとしていると楽になり動くと強くなります。また入浴や寝すぎによっても痛みが悪化する傾向にあります。治療には、急性期治療薬や予防治療薬が使用されますが、近年は、脳内の『CGRP』という脳の血管に作用する物質の働きを抑える予防治療薬が効果をあげているようです。頭痛の専門医に相談の上、自分に合った薬を処方してもらうこと、が重要です。

『緊張型頭痛』は、身体的・精神的ストレスが原因で首や肩の筋肉が緊張して血流が悪くなることが原因と考えられております。症状は両側に現れ、頭が圧迫される、締め付けられるような痛みを感じ、動いても痛みは悪化しないとされています。筋肉の緊張を緩和する入浴法もみほぐしやストレッチなどのリラクゼーションが効果的ですが、長時間のパソコン作業や頭が前に出た姿勢など筋肉のコリを強める生活習慣や姿勢を改善することが必要と考えられます。

今回は頭痛についてお話させていただきましたが、長引く頭痛にお悩みの方は、頭痛の専門医に一度相談してみることをおすすめします。その上で整体、リラクゼーションなどを上手に利用し身体のコンディショニングをはかること、生活習慣の見直しなどで改善が期待できると思います。